- サイズ(mm)
- W580×D470×H720（AH680 / SH440）
- 素材
- [フレーム]ビーチ材
[座面]ナチュラルペーパーコード
[塗装]ソープ仕上げ
- デザイナー
- ハンス J.ウェグナー
- 保証
- 5年
- お届け予定
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PP68ファイナルチェア は、ハンス J. ウェグナーが73歳のとき、キャリアの集大成として手掛けた最後の丸背アームチェアです。500脚以上の椅子をデザインしてきたウェグナーが、それまでに培った経験と発想を結晶させた作品であり、「ウェグナー最後のダイニングチェア」として知られています。
この椅子は「快適さ」「実用性」「耐久性」「手頃な価格」という条件を満たすことを目指して設計されました。無垢材を使用したフレームは精巧なほぞ組みにより堅牢に仕上げられ、各接合部は1トンの引張強度に耐えることが試験で証明されています。背もたれとアームのデザインは、PP62/PP52キャプテンチェアを再解釈しつつ、初期の名作であるPP505カウホーンチェアに通じる実用的なスタイルを受け継いでいます。
また、蒸気で曲げられた無垢材から成形されたアームレストは、木目や切り出し方によって一点ごとに異なる表情を持ち、落ち着いた雰囲気から生き生きとした表情まで多彩。製作時には最適な組み合わせが選定され、統一感ある仕上がりを実現しています。
座る人の姿勢や動きに寄り添えるよう設計されており、長時間でも快適。ダイニングからワークスペースまで幅広いシーンで心地よい時間を提供します。シートはペーパーコードのPP68のほか、革張りのPP58も用意されており、用途や空間に合わせた選択が可能です。
PP68は、持続可能性を重視するウェグナーの思想を体現する椅子 でもあります。世代を超えて受け継がれる職人技と普遍的な美しさを備え、PPモブラーが製作する椅子の中でも最も販売数の多いモデルとして、世界中で長く愛され続けています。
ビーチ(ブナ)材は、優れた強度と、年輪の目立たない美しく均一な木目模様が特徴です。
木材の色は光にさらされることで深みを増し、時とともに濃い色合いへと変化していきます。木目や色の主張が控えめなため、どんな雰囲気の空間にも自然に馴染むのが魅力です。
デンマーク産の木材が使われていることや樹齢が100年と他の木材よりも成長が早く安定した供給が可能であるため、ビーチ材は非常に丈夫でありながら比較的リーズナブルな価格で手に入ります。
木肌は白く滑らかで、全体に小さな斑点が見られます。デンマーク国内では、家具用木材として最も需要の高い素材のひとつとされています。
ソープ仕上げは、その名の通り石けんを使って木部の表面に塗膜を作る仕上げ方法です。さらりとしたマットな質感で、木の自然な状態に最も近い風合いを楽しめるのが特徴です。
石けん水を塗り込むことで、木目の美しさや素材本来のやわらかな表情を引き出します。オイル仕上げと同様に、時を経るごとに艶と深みが増し、経年変化による味わいが楽しめます。
汚れが気になった場合は、洗浄や軽いサンディングである程度元の状態に戻すことができ、メンテナンス性にも優れています。
